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GENGがT1を倒し優勝&4連覇達成!初のタイトルにKiinは涙…

GENGの覇道

LCK 2024 Spring Grand Finalが4/14に行われた。
対戦カードは「T1 vs GENG」。
この2チームによる決勝は2021年から続いている、因縁の対決である。

決勝は予想通り、苛烈を極めることになった。

GAME1ではT1側がドレイブンポッピーの並びを作るなど、挑戦的なバンピックを行った。
試合ではKiinとChovyが大暴れ。イコライザーとパッケージでT1はとしては思うようにファイトを作れず、GENG有利で進む。
迎えたエルダーではZeusがキャッチされ、T1の負けが確定したかと思いきや…
Fakerが一瞬のすきにとんでもないダメージを出しクアドラキルを獲得。試合はわからなくなる。
ただ最後にはスティール勝負にCanyonが勝ち、GENGが一勝目をあげた。
(より詳しい解説は「LCKまるわかり解説」シリーズで行う予定です。是非そちらもご覧ください。)

GAME2ではお互いにメイジサポートとしてニーコとアニーが出現。手札の多さを見せ合う展開。
試合展開では、T1がドラゴンスタックを重ねオブジェクトのトレードを強要し、試合を有利に進めた。
Chovyのオレソルが大暴れしてクアドラキルを取るシーンもあったが、開いたゴールド差を詰められずT1が勝利。
カウントを1-1にした。

GAME3ではLower Finalで見せていたZeusのザックが登場。
試合では、ナミルシアンのパワーで中盤に一気にT1がテンポを獲得。
苦しい中で選択したGENGのバロンラッシュもOnerが華麗にスティールを決め、GENGは敗北。
T1が2連取して、マッチポイントまで躍り出た。

GENGの後が無くなったGAME4は、記念すべきFaker vs Chovyの100戦目。
そんななか飛び出したのがCanyonのカジックス。会場は騒然とした。
ただ、そんなピックも成功させてしまうのがCanyon。
中盤にOnerをソロキルしてから、ジャングルの主導権を完全に奪い、T1は視界を喪失。
バロン獲得からの、Chovyの天穹パンチでT1は敗北。
このFinalでシルバースクレイプを巻き起こした。

大盛り上がりの中、迎えたGAME5。
今年のGENGの心臓とも言えるKiin&Chovyが大暴れ。
序盤からテンポを握り、ドラゴンソウルに繋げる。
何故GENGが強いのかを知らしめるかのように、バスを揺らさず、ゆっくりゆっくりとT1の首を絞め続ける試合展開。
スケール面でも苦しいT1は逆転の芽を生み出せず、GENGが勝利。
SPRINGの王座に輝いた。

これでGENGはLCKを4連覇。Chovyのプレイは年々輝きを増し、間違いなく黄金時代を築いている。
ちなみに、PeyzはLCKデビュー以来、100%のFinal出場率と100%のFinal勝率を維持し続けていることになる。

Kiinの涙

このシリーズ、そしてスプリングシーズンで圧倒的な存在感を示したKiin。
初戦ではランブルで陣形をぐちゃぐちゃにし、最終戦ではZeusをソロキルし格付け。
大きな活躍を見せたKiinがFinalのMVPに輝いた。

”LCKで優勝した気分は?”

”幸せだと思う”

KiinのLCKでの優勝は、今回で初である。
それもそのはず、KiinのLCKでのキャリアは決して華々しいものではない。

なんとLCKの総順位を経験。唯一足りなかったチャンピオンの座を今回勝ち取ることができた。
AFsで鮮烈なデビューを飾り、KDF・KTと渡り歩いたが一歩届かなかった王座。
8年間のLCKで戦い続けた記憶が、涙の奥で思い起こされているのかもしれない。

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