LCKで連勝を続け、春夏スプリットともに圧倒的な勝率で駆け抜けてきたGENG。
そんなGENGがついに夏スプリットでの初めて敗北を喫した。相手はKT Rolsterだ。
LCK2024Summer GEN vs KT
KTは奇しくも春スプリットで唯一GENGに一勝を上げているチームで、このままいくと春と同じ構図になりそうだ。
GAME1では最新チャンピオンのオーロラがオープン。解禁されて間もないが、プロシーンではかなり注目されている。
GENGがオーロラをファーストピックし、Kiinがトップで起用。対するKTのトップレーナーPerfecTは得意のナーで相手をするもレーニングで苦戦した。
集団戦でもオーロラの存在感は目立ち、特にULTで捕まえてからラカンが突撃する仕掛けは強烈。GENGが勝利を収めた。
GAME2では当然オーロラBAN。GENGは引き続きリリアなどをピックしていくが、相手の構成にタンクが少ないことを見たKTがボットジグスを投入。
序盤から激しい試合展開となったが、その結果Bddのコーキにキルが集まって7分時点でなんと4/0/0に。
その後もオーシャンリフトにマオカイ、ジグスが居ることでGENGは視界確保に苦しみ、最終的にコーキが13/1/4という大キャリーを披露してKTが勝利を収めた。
GAME3では引き続きオーロラがBANされるも、今度は青サイドのGENGがChovyお得意のコーキをまず確保。
しかしKTはさらなる秘策、ミッドスモルダーを4thピック。GENGは返しでナミルシアンをピックするが、KTはラストでカリスタをピックして1stで取ったアッシュをサポートに回す巧妙なドラフトを披露。
そして試合序盤はレーンスワップが行われ、お互いのトップレーナーがそれぞれ苦しむという今シーズンのメタを振り返るような内容になった。
どちらのチームも強力なエンゲージ手段を持っていることもあり、緊張感のある激しい試合展開の中でBddのスモルダーが順調にスケール。
最後はケネンのバックTPに対してチーム全員で対応し、PerfecTがメガナーで他の敵をしっかりと足止めする完璧な活躍を見せてKTが勝利を収めた。
KTの底力
実は春スプリットでもGENGが唯一負けたのがこのKT。残す試合もあと僅かなので、GENGが調子を崩さなければ春と同じくKTだけが唯一GENGに通用したという結果になる。
KTは格下チームにあっさり負けることもある一方でGENGに勝てる摩訶不思議なチーム。その秘めたる実力から目が離せない。