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【WCS】プレイイン組チーム解説&注目選手紹介!これさえ見れば予習は完璧!【2024】

今回はWCSを100倍楽しむために、出場する全チーム、そして注目選手を紹介する。
国際戦に詳しくない人も、応援している地域がある人も是非一度見て見てほしい。
本記事ではWCSスイス組12チームの解説を行う。

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LEC

LEC#3 : MAD Lions KOI

生まれ変わった若き獅子が、プレイインを踏み荒らす

TOP:Myrwn JG:Elyoya MID:Fresskowy BOT:Supa SUP:Alvaro 

国際戦出場経験もあるMAD LionsとKOI (旧Rougue組)が合併したことで生まれたMAD Lions KOI。メンバーがガラリと変わり、JGのElyoyaを残して残りは全て新人という挑戦的なロースター変更を行った。
開幕一発目のシーズンでは快進撃を見せて、なんと準優勝。とんでもないチームが生まれたと誰しもが驚愕した。ただ、そんな簡単にいかないのがLOLの面白いところ。他のチームに攻略されて低迷、サマーシーズンでは8位の位置に甘んじた。
ただその爆発力は一級品。冬の貯金で出たのSeason Finalの初戦ではなんとG2を下し、LEC3位の順位を確保してWCSへの出場を決めた。大番狂わせならMADの右に出るものはいないかもしれない。

注目選手:Elyoya

現MAD唯一のベテランプレイヤーであるElyoya。エルヨヤだのアイオーヤだの、日本語公式放送でも呼び方がバラバラな彼だが、そのプレイは非常にまっすぐで攻撃的。2021年のルーキーイヤーから頭角を現し、キヤナやリーシンなどのアグレッシブな動きで名を馳せた。苦しい状況でも1人で打開するパワーを持ったElyoya。国際大会未経験者が大半を占めるMADにとって、勝ち上がれるか否かはElyoyaの腕にかかっていると言っていいだろう。

LCS

LCS#3 : 100 Thieves

LCS若返りの象徴が全てを搔っ攫う

TOP:Sniper JG:River MID:Quid BOT:Tomo SUP:Eyla 

NAといえば老兵…と言われていた時代はもう遅い。有望な新人と共に2024年を走っているのが今年の100 Thievesだ。NACL上がりが3人(Sniper,Tomo,Eyla)、LCK CL上がりが1人(Quid)とかなりフレッシュな構成。そしてその有望な若手を、元V3でベテランのRiverがまとめ上げている。(V3時代はBabyという名前で活動)
春はこのロースターにとって躍進の年だった。QuidとRiverがAll pro teamに選出。EylaとSniperも第2・第3チームにノミネートされた。
しかし、徐々に見つかってきた不安要素も存在している。夏になるにつれて新人組の経験の無さが露呈。緊張からくるオフラインの弱さを克服するためには、経験豊富なRiverがどうコントロールするかが重要か。

注目選手:Quid

昨年の夏より100Tに所属しているQuid。当初は環境の変化もあり疑問視されることもあったが、今ではLCSでも一線級のMIDレーナーに成長した。特に春シーズンには13体ものチャンピオンを使い分け、最多となる7回のMVPを獲得している。GenG Academyで蓄えた筋力と多彩なチャンピオンプールで、メタに揉まれる過酷な国際大会のMIDで存在感を示せるか。

PCS

PCS#1 : PSG Talon

メジャー打倒に最も近い、マイナーリージョン最強チーム

TOP:Azhi JG:JunJia MID:Maple BOT:Betty SUP:Woody 

今の日本のLOLシーンにおける最も高い壁がこのPSG Talon。春夏とSHGの優勝を阻んだ実力は折り紙付き。MSIではLPL1位のBLG相手にフルセットの戦いを見せるなど、他のマイナーチームとは一味も二味も違うクオリティを見せつけている。
格上のとの戦いに燃えるPSGにとって、当然国内は敵無し。チーム平均KDAは7越え、余裕を見せながらこのサマーシーズンを勝ち抜いてきた。
大ベテランのチームリーダー・Maple筆頭に、プレイイン組の中では経験値でも圧倒的だ。昨年のWCSではオフメタの波に飲み込まれ、惜しくもプレイイン突破を果たせなかった。しかし、MSIを見てわかる通り、PSGは進化を続けている。間違いなく、プレイイン突破の大本命と言えるだろう。

注目選手:Woody

チームの支柱は間違いなくMapleだが、PCSプレイオフでWoodyの恐ろしさを感じた方は多いだろう。惜しいところまで行ったSHGを幾とどなくレルのエンゲージで破壊し、PCS FinalのMVPにも選ばれた。追い詰められた中で状況を分析し、最適解ともいえるエンゲージができる冷静さ。格上相手の戦いではWoodyの活躍が絶対条件だ。

PCS#2 : Fukuoka SoftBank HAWKS Gaming

逆境を乗り越えた日本の新星、いざ初陣

TOP:Evi JG:Forest MID:DasheR BOT:Marble SUP:Vsta 

今年、日本リージョンは苦しい状況に追いやられた。リージョン統合による直通枠の剝奪によって、もう誰もが国際線を楽しめないことを覚悟した。遠のいたWCSのチケットを、どん底から這い上がって掴み取ったのが我らがSHGだ。
日本のスター・Eviの加入、Forestの成長、Dasherの覚醒、Marbleの安定感、Vstaの正確なプレイメイキングなど、語れることは山ほどあるが、個人的には長年LJLで戦い続けたDasherの念願である国際戦出場、そして「Fakerと戦う」という彼の夢が叶うのかどうかは注目だ。
SHGのプレイスタイルは今までの日本には珍しくアグレッシブ。
特に中盤のファイトを好み、高い集団戦のクオリティで対面を圧倒するのがSHGのスタイルだ。SHGの初戦の相手はVCS代表・GAM。これまでベトナムの速いテンポに後れを取り続けてきた日本リージョン。だが、SHGならここに食らいついていけるかもしれない。

注目選手:Evi

日本のWCSには、やはりこの男は欠かせないだろう。今やLJLの顔となったEvi。どんな苦しい状況でも、サムズアップしながら乗り越えてきたEvi。LECの挑戦から帰還後、加入したSHGを一気に国内王者に昇りつめさせた、その実力は言わずもがなだが折り紙付き。今回のSHGだが、Forest/Dasher/Marbleは国際大会未経験。未経験組にとって日本から遠く離れたヨーロッパでの戦いは、かなりの負荷になるだろう。そんな中、国際大会での経験やEUでの活動経歴があるEviは非常に頼りなる存在になるはずだ

VCS

VCS#1 : GAM Esports

ベトナム6連覇の強豪が巻き起こす嵐

TOP:Kiaya JG:Levi MID:Emo BOT:Bigkoro/EasyLove SUP:Elio

国内リーグ6連覇&Worldsのプレイイン突破経験のあるマイナーの超強豪・GAM Esports。今年のVCSではVKEの熱い一騎打ちの末、FinalでGAMが逆襲し、優勝を果たした。
チームを支えるのはTOPのKiayaJGのLevi。GAMの顔とも言える二人がアクションを起こし、ハイスピードなゲームを展開していくのがGAMの持ち味だ。
当然、春に発覚した八百長問題でGAMも打撃を受けている。今年のMSIでは最悪の姿を披露するのではという懸念もあったが、格下のLOUDに勝利し、VCSがまだ死んでいないことを証明した。あの騒動から1シーズンが経ち、チームの練度も向上している。徐々に風はGAMの方向に吹いているだろう。

注目選手:Kiaya

GAMの国内6連覇にずっと貢献し続けてきたKiaya。今のGAMはKiayaのレーニングにかかっているといっても過言ではないだろう。Kiayaが1v1で勝利することで、Leviが動きやすくなり、得意のアグレッシブな展開に持ち込みやすくなる。国内では他を圧倒していたが、強者揃いの国際大会ではそう簡単にはいかない。MIDでのプレイ経験もあり、国際大会出場経験も豊富なKiaya。プールの広さと爆発力でGAMの流れを生み出せるか。

VCS#2 : Viking Esports

SofM率いるVNヴァイキングが勝利を略奪する

TOP:Nanaue JG:Gury/Tomrio MID:Kati BOT:Shogun SUP:Bie 

SN時代にWCS2位を獲ったベトナムの英雄・SofMがオーナー兼コーチとして率いるViking Esports。レンガージャングルで環境を一変させたSofMによって、SofMSaigon Buffaloが生まれ変わった姿がこのチームだ。
シーズン中はGAM相手に一本落としたものの、他のチームを圧倒しGAMにも一度リベンジを果たしている。Finalでは不安定性さを見せて2位の位置に甘んじたが、1位のGAMを追い詰められる能力を持っていることは証明済みだ。
無論、VKEもVCSの八百長問題でロースター変更を余儀なくされている。幸い、チームの屋台骨であるMIDのKatiADCのShogunは残っている。この強力な二人のキャリーラインを育て上げることができるかが、勝負の鍵になるだろう。

注目選手:Kati

現VCS・最強MIDの呼び声高いKati分間ダメージでは845.6を記録し、GAMのMIDに対して200以上の差をつけている。レーニングも非常にうまく、CS精度でもVCSで突出している。ベトナムリージョンにしては珍しく、どっしり構えた戦い方ができるVKE。それはKatiの特別なキャリー力があるからに他ならない。

CBLOL

CBLOL#1 : paiN Gaming

9年ぶりの世界の舞台へロケットジャンプ

TOP:Wizer JG:Cariok MID:dyNquedo BOT:TitaN SUP:Kuri 

2015年以来となる、CBLOL代表の座を勝ち取ったpaiN Gaming。今までいい成績を残しつつもWCSにあと一歩届かないシルバーコレクターだったが、ようやく栄冠を手にした。
特筆すべき点はチームの平均年齢が25歳という点。反射神経が重要視されるEsportsシーンにおいてその存在は異質だが、その分強さも有している。それは経験値から来る落ち着きだろう。後述のTitanも含め、イケイケの雰囲気とは裏腹に相手のやりたいことを躱すプレイが特色だ。
シーズン中はその老獪さとTOPの韓国人選手・Wizerの活躍によって好成績を収めた。国際線の舞台でもけいけんの豊富さを活かせるか。

注目選手:Titan

日本リージョンに最も愛されるブラジル人プレイヤー・Titan。LJL初の躍進となった2018年のDFM、その前に立ちはだかったのが当時KBM所属だったTitanだった。非常なアグレッシブなプレイで日本人を恐々とさせると同時に、謎前ブリンクで我々とRevolさんを元気にさせていた。しかしそのTitanも今やベテランとなり、チームを引っ張る顔となっている。危なっかしさを捨てて一皮むけたTitan、そのプレイに驚愕するRevolさんが見たいものだ。

LLA

LLA#1 : Movistar Rainbow7

掲げたい勝利の虹は、ラテンアメリカ有終の美

TOP:Summit JG:Oddie MID:Keine BOT:Ceo SUP:Lyonz 

ラテンアメリカの名門・R7。近年は国際大会の舞台からは少し遠ざかっていたが、昨年の大ベテランOddieの復帰からは調子を取り戻し、今ではLLA最強の名をほしいままにしている。
R7のスタイルは非常にアグレッシブ。TOPの韓国人選手・Summitは地域内レーン戦敵なしSUPのLyonzはマップ中を駆けずり回りアクションを起こし続ける。大舞台でもR7の色を出し続けられれば、いくらでも番狂わせは起こせるだろう。
これまで、ラテンアメリカのチームはプレイインを突破したことがない。来年からはLLAはアメリカリージョンとして吸収されることがわかっている。地域の規模を考えると、ラテンアメリカの待遇がいい保証はない。今年のWCSは、ラテンアメリカとして戦える最後の大会。
沢山の物を背負った南米の雄、最後に錦を飾れるか。

注目選手:Oddie

R7の顔であり、ラテンアメリカのレジェンドプレイヤーであるOddie。プロ12年目の大ベテランであるが、その技術はまだ衰えておらず、LLA最高のJGであるという声も多い。特筆すべきは対応力。長年の経験でキャリー系からタンクまでなんでもござれの柔軟性とメタへの適応力を身に着けた。R7のアグレッシブの動きを生み出すことも、それを下支えすることのできるOddie。間違いなくR7の核となるプレイヤーだ。LLAと共にキャリアを歩んできたOddieが、ラテンアメリカの最後を華々しいものにすることをファンは望んでいる。

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