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【Worlds SemiFinal Day1】BLG3-0圧勝で決勝進出!WBGは手も足も出ず、昨年のリベンジを果たされる…【試合解説】

GAME1

BLGはGAME1からヨネを開ける賭けに出る。WBGはそれを受けてすぐにヨネを選択した。するとBLGはジャックスをピックし、GEN対FLYの第5試合からインスピレーションを得たのか、スカーナーとスモルダーの組み合わせを選んだ。WBGはポッピーをトップに回し、ジャングルにブランドを置く強気な選択。そして、ヨネとカリスタで突っ込んでいくことを選んだ。BLGはカリスタレナータに対抗するため、ヴァルスとニーコで立ち向かいに行くことを選んだ。

序盤のダイブでもキルが発生せず、互いにノーデッドで試合は進行。ようやくキルが発生したのは19分。浮いたCrispをRで捕まえたElkが乾坤一擲で1キル目を取った。

22分頃のドラゴンファイトではBLGがドラゴンを獲得するものの、ニーコのマナが尽きたことでBLGは動きがずれてしまう。ポップブロッサムを抱えたまま、BLGが追い詰められ4キルを献上してしまい、WBGがチームファイトに大勝利を収めた。そしてそのままバロンも手に入れることに成功。これに対し、BLGはWBGのバロンバフが消える前にXiaohuのヨネを襲い、キルを取ることで応戦した。

少しずつ影響度を増していくスモルダーを鑑みて、WBGは2体目のバロンでラッシュを決行。しかし、止めに来たBinを落としに行くもギリギリ届かず、撤退戦を強いられることに。時間をかけ過ぎた結果、BinのジャックスがTPで復帰し、ヨネが捕まってしまう。最終的に2キルとバロンを獲得し、ゴールドを逆転させた。

WBGはキャッチでなんとか食らいつくも、構成が時間切れ。最後はバロンを取るも、集団戦で勝つこともBinのスプリットも止められず、バロンパワープレイはマイナスに。そのまま攻め込み、GAME1をBLGが取得した。

試合は38分に及ぶ長期戦だったが、Tarzanのブランドがほとんど活躍できなかった。ダメージの面では、knightとElkが対面に対して大きな差をつけた。しかし、BLGも勝利はしたものの、Onのマナ管理とスキルが今後の不安要素となった。スイスステージで言われていた不安定さが出ており、ラカンをプレイしているときの安定感は無かった。

GAME2

WBGはカリスタレナータにマオカイを加えたコンボ編成を構築。BLGは開いたスカーナーとBinのジャックスを優先した。BANフェーズ2ではお互いにブランドとカシオペアを消すというよくわからないバンを披露した。WBGはジャングルにエリスを投入し、マオカイをトップに回すという大胆なピックを行う。これに対し、BLGはシンドラを選択し、APキャリーを2人揃える構成を作り上げた。

試合開始後すぐにインベードで混戦が発生し、カリスタが倒されるという悲劇が起こった。さらに5分も経たないうちにXiaohuまで倒され、早々にWBGは不利な状況に陥ってしまう。

WBGは立て直すため、ヘラルドファイトで仕掛ける。Breatheのマオカイが4人に突っ込み、奇跡的に耐え抜ぬくプレイを披露。2キルを獲得してヘラルドを手に入れた。その後、互角の展開が続いたが、WBGはボットでダイブを決め、ジグスは0/3/2という厳しい状況に追い込まれた。

WBGは構成の強みを活かし主導権を握る。BLGは要所でキャッチしながら耐えることを選んだ。

試合が大きく動いたのは1回目のバロン。WBGがラッシュを選択しとり切ることに成功するが、BinとONがピット内にエンゲージを決める。何とか応援し、2-3トレードでWBGは2枚のバロンを持ち帰ることに成功する。しかし、Breatheのスキルドッジを受けて前に出たBLGを咎めるため、Xiaohuが裏にテレポートするも、CCで捕まり撃沈。フラッシュを落としてバロンバフも失ったにもかかわらず、得たものは1キルのみだった。

WBGの構成の時間が終わり、集団戦で敗北。最終的にはknightが大暴れして7/0/8、勢いそのままネクサスを破壊した。

結局、トップマオカイという賭けは失敗に終わった。Breathe個人としてはしっかりと耐え抜き、チームに貢献したものの、圧倒的なミッド-ジャングルの差を埋めることはできなかった。エリスという奇襲ピックは徐々に存在感を失い、Xiaohuもknightに徹底的に押され、帰還後のテレポートで爆発するなど、度重なるミスが目立った。

一方でBLGは、序盤に3デスを喫したにもかかわらずCSとレベル差を詰めたElkと、シンドラを巧みに操りノーデスで試合をキャリーしたknightが際立った活躍を見せた。

GAME3

WBGがブルーサイドを選択し、3試合連続でブルーサイドでのプレイとなった。

BLGはヨネに対抗するため、カイサとアカリで突進型の編成を組み、WBGはマオカイをピックした状態からランブルとセジュアニを選び、サポートのマオカイでCCコンボ構成を完成させた。

序盤はキルトレードを行いながら進行。グラブファイトの勝利でほんの少し、BLGの流れだった。

3体目のドラゴンファイトでは、Xunが壁越しにインペイルを決め、集団戦はBLGのものになるかと思われた。しかし、Xaiohuの懸命のRが功を奏し、Breatheのテレポートが間に合う。ピットを封じるように引かれたイコライザーによって逃げられず敗北、WBGもBLGにくらいついてた。

ゲームが大きく動いたのは4体目のドラゴンファイト。WBGがドラゴンを獲得し撤退を図った瞬間、集団戦が勃発。混戦の中、knightがLightをソロキルしたことで継戦が不可能に。ダメージソースを失ったWBGをknightが蹂躙しバロンまで獲得、BLGが圧倒的な勝利を収めて流れを掴んだ。

その後の集団戦でもアカリが大暴れ。メジャイまで購入し、勢いそのまま27分でネクサスを破壊、WBGを3-0で圧倒したBLGが決勝進出を決めた。

WBGには昨年のような奇跡は起こらず、チームが揺らぐ中で試合を立て直しキャリーする選手もいなかった。BLGは全レーンで圧倒的なプレイを見せ、WBGをシャットアウトし昨年のリベンジを果たして決勝へ進んだ。特にknightは3試合通じて1デットのみ、八面六臂の活躍だった。また、3試合連続でレッドサイドということもあり、BAN・PICKカードを温存して勝利するという戦略的な利点も得た。

WBGはLNGを破った勢いがどこへ行ったのか、BLGから1セットも奪えず完敗した。TarzanとBreatheもあまりいいプレイはできず、Xiaohuはヨネで活躍を見せたものの、第2試合では痛恨のミスがあった。3試合連続でブルーサイドを選択しながら、3試合連続でジャックスとスカーナーを開けたのも結果的に失策だったかもしれない。

ただ、WBGはジャックスとスカーナーをBANする余裕がなかったとも言える。チームの総合力で劣るため、CCコンボ構成を使わざるを得なかった。また、XiaohuのADチャンピオン熟練度が不足からサイラスを対策するピックが取りづらく、サイラスを常にBANするしかなかった。さらに、BLGで唯一の不安要素だったOnがラカンで好プレイを見せ続けていたことから、ラカンも固定でBANせざるを得なかった。さらに3つのBAN枠でアッシュ、カリスタ、ヨネをBANするのも仕方ない判断であったといえる。

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