時代が動く
長年、コミュニティで議論の的となってきたLeague of Legends(LoL)へのWASD移動の実装」。 これまでRTSスタイルのクリック移動(右クリック)が絶対的な基本操作とされてきましたが、その常識を覆すシステム変更がついに現実のものとなるようです。
リーク情報によると、この新しい操作設定は以下のスケジュールで実装される予定です。
- 実装パッチ: パッチ15.24(2025年最後のパッチ)
この機能はオプション設定として追加され、プレイヤーは従来の「マウスクリック移動」と新しい「WASDキーボード移動」を切り替えることが可能になります。LoLへの参入障壁を下げる大きな変更となりそうです。
重要な制限:ランク戦では「使用不可」
今回のニュースで最も注目すべき点は、その使用制限です。
リークによると、WASD移動は**「ランク戦(Solo/Duo, Flex)では使用不可」となる見込みです。
Riot Gamesはこの変更が競技シーンや高レート帯のメタに与える影響(カイトの精度やスキルショットの回避挙動など)を慎重に判断しているようで、まずはカジュアルモードでのテスト運用という形を取る模様です。
コミュニティの反応は賛否両論
肯定的な意見としては、長時間のクリック操作による腱鞘炎や手首の痛みに悩まされていたプレイヤーからの歓迎の声が特に目立ちます。FPSやMMORPGに慣れ親しんだ層にとっては、LoL特有の「クリック移動」という高い参入障壁が取り払われることになり、友人を誘いやすくなると期待する声も多く上がっています。また、ゼリやカリスタのような移動と攻撃が密接に関わるチャンピオンにおいて、WASD操作がどのような新しい操作感をもたらすのか、特にアクション性の高いアリーナモードでのプレイを楽しみにするポジティブな反応も見られます。
一方で、否定的な意見や懸念も少なくありません。多くの古参プレイヤーは、RTS由来の「クリック移動」こそがLoLのアイデンティティであり、WASD移動の導入はゲーム性を根本から変えてしまう「別ゲー化」だと危惧しています。ゲームプレイの面でも、左手で移動を行いながら右手でスキルショットの照準を定めるという操作が、従来の操作に比べて有利すぎたり、逆に不利になったりすることで、チャンピオンごとのバランスが崩壊するのではないかという指摘が相次いでいます。
また、「ランク戦での使用禁止」という制限については、競技性の公平さを保つための「英断」だと評価する声がある一方で、ノーマルとランクで操作体系が分断されることへの戸惑いや、「もしWASDの方が強いと判明した場合、ランクでも解禁を求める声が止まらなくなるのではないか」という将来的な懸念も示されており、議論は尽きない様子です。
ついに動き出したLoLのWASD操作化。 「ランク戦では使えない」という制限付きでのスタートとなりますが、これによって新規プレイヤーの獲得や、アリーナモードなどの活性化に繋がるのか、2025年を締めくくる大きなトピックとなりそうです。